NetAttest EPSにおける管理者アカウント (admin
)のパスワード リカバリ方法を記載します。
工場出荷状態にリセットするため、設定とデータは消える点に留意してください。
筆者はEPS-SX15のモデルで検証しています。
設定手順の概要
手順は大きく分けて2つに分かれています。
Step 1: 起動中のNetAttest EPSを安全に停止するための手順
Step 2: パスワード リカバリのために工場出荷状態へリセットする手順
NetAttest EPSが起動しているか否かで、Step 1の実施有無が変わります。
設定手順
Step 1: 安全に停止するための手順
既にNetAttest EPSが停止している場合は、本手順 (Step 1)をスキップしてください。
管理者アカウント (admin
)のパスワードが分からなくなった場合に、NetAttest EPSを安全に停止するためにhalt
アカウントの利用が可能です。
項目 | 値 |
---|---|
login | halt |
Password | emergency_halt |
halt
アカウントでログインすると、下記のようにシステム停止時に設定とデータをCF (Compact Flash)に保存するか問われます。
naeps login: halt Password: emergency_halt 1. system halt(with CF save) 2. system halt(no CF save) 3. exit >
「1」と「2」のいずれを選択しても、パスワード リカバリでは最終的に工場出荷状態 (factory default)の状態になります。作業途中で管理者アカウントのパスワードを思い出すようなケースなどを想定して、状況に応じた方を選択してください。
万が一にも、共用の検証環境などで思わぬ誰かにサービス提供していた場合に備えて、起動さえすれば元の状態に戻るように、設定を保存しておくのもよいかもしれません。 ただし、止まったら困るサービスのパスワードが適切に管理されていないのが異常なため、異常事態の連鎖を想定するのは多重障害を考慮するようなもので切りがないとは思います。
Step 2: パスワード リカバリの手順
Emergency Modeでの起動
NetAttest EPSの起動直後に「GNU/Linux - Soliton NetAttest System (Emergency Mode)
」を選択してEnterを押下します。
Emergency Mode Menuで工場出荷状態へのリセット
下記のようにEmergency Mode Menuに入るので、「1. factory default
」を選択して工場出荷状態にリセットします。
=== Emergency Mode Menu === 1. factory default 2. reboot > 1 Are you sure current configuration will be overwritten? [y/n]: y
現在の設定を本当に上書きしてよいかを確認されるので、問題がなければ y
を入力してください。
工場出荷状態でのログイン
工場出荷状態にリセットされると、管理者アカウントとパスワードともに admin
でログインが可能になります。
項目 | 値 |
---|---|
login | admin |
Password | admin |
一次情報
管理者ガイド (AdminGuide)の 管理者パスワードがわからなくなったら
のセクションを参照してください。